商品番号:295274
- 発行国:
- ドイツ
- 都 市:
- ベルリン
- 発行年:
- 1921
- 額 面:
- 10マルク
- 金 性:
- Porcelain
- 表図柄:
- 聖母子像
- 裏図柄:
- ヘルメット
- サイズ:
- 42mm
- 重 量:
- 12g
- 状 態:
- UNC
第一次世界大戦に敗北した直後のドイツは、物資不足と通貨価値の下落によってインフレーションが発生した。中央政府は金属で造られた小額コインを市場に供給できず、ドイツ国内では釣銭用のコインが不足する事態が発生した。
その為、ドイツ全土の市町村では独自に小額貨幣を製造・発行する措置が採られた。1920年代初頭には多種多様な代用貨幣(ノートゲルト)が各地の市町村で発行された。大半は紙幣だが、一部では鉄や陶製のコインが造られた。
陶製コインは安価で製造でき、民間が有していた既存の陶磁器製造技術を転用できることから、各地で多様な種類が造られた。その多くはマイセンの窯元で製造され、コイン上にはマイセンの窯印「双剣」が打たれている。
当時のドイツ地方貨は、地域色と職人の粋が前面に発揮されたという点において古代ギリシャ時代のコインに通じるものがある。戦争の敗北と経済の崩壊という暗澹たる時代にありながら、面白みのあるユニークなデザインの地方貨が数多く登場したことは大変興味深い。
その後、各地で発行された陶製コインは流通が停止されたが、通用停止となっても温かく素朴な味わいと、芸術性の高さが評価され、記念メダル、または企業や地域の広告の一種として製造が継続された。陶貨専用の特別ケースを作成し、マイセン窯印の入った革張りケースに収めて販売する例も多く見られた。



















