商品番号:285114
- 発行国:
- 古代ギリシャ
- 地方名:
- リュキア
- 都 市:
- マシキュテス
- 発行年:
- BC28-BC18
- 額 面:
- ヘミドラクマ
- 金 性:
- AR(Silver)
- 表図柄:
- アポロ神
- 裏図柄:
- 竪琴
- サイズ:
- 17mm
- 重 量:
- 1.59g
- 資 料:
- Sear5295
- 状 態:
- VF+
紀元前1世紀末、リュキア地方の古代都市マシキュテスで造られたヘミドラクマ(1/2ドラクマ=3オボル)銀貨。
当時のリュキアは諸都市から成る都市国家連合(*紀元前167年頃、ロードス島の影響下から独立するため、ローマの後ろ盾を得て設立。20以上の都市が参加し、大都市3票、中都市2票、小都市1票の代表議決権をもって重要事項が決定された)が存在し、コインは加盟諸都市で流通しました。
表面には月桂冠を戴く光明神アポロの横顔像が打ち出されています。首元の左右には発行地リュキアを示す「Λ Υ」銘が配されています。
裏面には詩歌・音楽の守護神アポロを象徴する竪琴が表現されています。左右には発行都市であるマシキュテスを示す「M A」銘、右下にはアポロ神の神託を象徴する小さな三脚鼎が配されています。
デルフォイのアポロ神殿遺跡
デルフォイ(現在のギリシャ,ポーキス地方 パルナッソス山南麓)にはアポロ神の聖域があり、その神殿ではアポロ神の神託を授かると云われていました。ギリシャ各地から神託を求める人々がデルフォイに巡礼し、神殿の巫女たちの口を通じてアポロ神の神託を授かりました。この神託は古代ギリシャ世界にとって重要なものと認識され、政治的な決定や戦争の勝敗、植民都市の建設予定地や行事の催行日までを左右するほどでした。
神殿にはタレスやソロンなど七賢人の手を経て納められたと伝わる三脚鼎があり、巫女たちは鼎の上に腰掛けることでアポロ神と交信し、神託を授かる儀式を行いました。そのため、三脚鼎はアポロ神を象徴する神器となり、コインや彫刻などで頻繁に表現されるようになりました。



















