バッカス神/蛇のビガに乗るセレス女神

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商品番号:258637

発行国:
ローマ共和政 
造幣都市:
ローマ 
発行年:
BC78(BC75) 
額 面:
デナリウス 
金 性:
AR(Silver) 
表図柄:
バッカス神 
裏図柄:
蛇のビガを駆けるセレス女神 
サイズ:
20mm 
重 量:
3.72g 
資 料:
RC314/RSC Volteia 3 
状 態:
VF- 

 表面には、葡萄酒と酩酊・快楽を司る神 バッカスの横顔像が表現されています。長髪を垂らしたバッカス神は頭部に葡萄の蔦を巻きつけ、ワインの神であることを示しています。


        baccus.jpg

                        バッカス神像
                     (ナポリ国立博物館所蔵)

 バッカスはもともとギリシャ神話のディオニソス神がラテン化したものであり、イタリア半島南部のギリシャ系植民都市からもたらされたと考えられています。
 バッカスは葡萄酒(ワイン)と豊穣の神であり、快楽と熱狂を司る豊穣神とされました。その姿は中性的な美青年として表現され、女性たちを中心に信奉を集めました。また、禁忌や社会規範からの解放者を意味する「リベラトール」「リーベル」の名でも呼ばれ、その祭りでは老若男女問わず羽目を外すことが許されていたようです。
 その集団性や熱狂性は退廃的とさえ見做され、ついにローマ元老院からバッカス信仰禁止令が出されたこともありますが、結果的に信奉者を減らすことはできませんでした。



 裏面には蛇のビガを駆けるセレス女神の姿が表現されています。セレスは豊穣を齎す大地母神とされ、ギリシャ神話のデメーテールに相当する女神として信奉されました。

 デメーテールは春をもたらす女神ペルセフォネの母親とされ、ギリシャ神話では冥界の主神ハデスにさらわれた娘を探し彷徨う物語が知られています。母と娘は再会が叶いましたが、既にハデスの正妻に迎えられていたペルセフォネは一年の1/3を冥界で過ごすことになりました。その間、母親のデメーテールは落ち込んでしまうため地上は冷え込み、作物が実らない「冬」になります。そしてペルセフォネが冥界から母親のもとに帰ったときには、喜びに満たされるため地上は「春」になるとされています。

  Ceres.jpg

                  ゼウス神に抗議するデメーテール女神
                (アントワーヌ=フランソワ・カレ 作, 1777年)


 デメーテールは両手に松明を持ってペルセフォネを探し回っていたため、松明が女神の象徴となりました。また地上を探し回っている途中、エレウシスの王子トリプトレモスに出会い、彼に穀物の種子と蛇のビガ(二頭立て戦車)を与えて世界中に農耕を広めるよう命じたとされています。

 コイン上に表現されたセレス女神もこうしたデメーテール女神の神話を反映し、蛇のビガに乗りながら両手で松明を持つ姿で表現されています。当時のローマ文化の形成において、ギリシャ神話の影響が非常に強かったことを物語っています。


 

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