商品番号:240441
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 造幣都市:
- ローマ
- 発行年:
- AD236
- 額 面:
- セステルティウス
- 金 性:
- AE
- 表図柄:
- マクシミヌス帝(マクシミヌス・トラクス)
- 裏図柄:
- パックス女神立像
- サイズ:
- 28mm
- 重 量:
- 21.94g
- 資 料:
- RIC IV 58
- 状 態:
- VF
大型のコインであるセステルティウスは、当時のローマ市民にとって身近なコインの一つでした。日常の買物や各種支払いに用いられ、様々な物品の値段を記した古文書にも会計単位として登場します。1世紀~2世紀頃のセステルティウスは、おおよそワイン1リットルの価格に相当し、ローマ人の生活に欠かせないコインでした。1/4デナリウス、アス銅貨では4枚の価値に相当したセステルティウス貨は「アウリカルクム(※古代ギリシャの文献に登場する幻の金属 オリハルコンに由来)」と呼ばれる真鍮(黄銅)によって造られており、製造時は鈍い金色をしていました。
しかし軍事支出が増加した3世紀以降、セステルティウス貨の品質も徐々に低下し、必要な重量も満たされないようになります。現存するものの多くは黒もしくは緑色になっており、金属の質が低下していたことが分かります。しかしその大きさと刻印、打ち出しの具合から、往時の雰囲気を微かに留めています。
表面にはマクシミヌス帝(在位:235年~238年)の横顔肖像が打ち出されています。マクシミヌスはもともとトラキア出身の農民であり、兵士として出世した人物でした。その出自から元老院や貴族、ローマ市民からは「マクシミヌス・トラクス(=トラキアのマクシミヌス)」と渾名されました。
マクシミヌスは怪力自慢の大男であり、身長は2m50cmもあったと伝えられています。武勇に優れ、兵士からは厚い支持を集めましたが、軍事行動の資金を集めるために市民の財産を強制的に徴収するなどの暴政を行いました。ついに元老院から「公敵」と宣言された後、ローマへ進軍する途上で暗殺され、その治世を終えています。
『ローマ帝国衰亡史』を著したエドワード・ギボン(1737年~1794年)は、マクシミヌス帝を「文明人どころか人間としての心情すら完全に欠如した野獣的暴君」と評しています。



















