商品番号:110159
- 発行国:
- ローマ帝国政
- 発行年:
- AD240
- 額面:
- アントニニアヌス
- 金性:
- AR (Silver)
- 表面図柄:
- ゴルディアヌス3世
- 裏面図柄:
- ローマ女神坐像
- サイズ:
- 22mm×20mm (コイン本体)
- 重量:
- 5.41g
- 枠素材:
- SV925
ゴルディアヌス3世(在位:AD238年~AD244年)の治世末に発行されたアントニニアヌス銀貨。アントニニアヌス貨は名目上、デナリウス銀貨2枚の価値に相当するとされたが、実際には銀の含有率が10%以下であり、物価の高騰も相まって実質的な価値は低かったと考えられている。
ゴルディアヌス3世(在位:AD238年~AD244年)はアフリカ属州で皇帝宣言を行ったゴルディアヌス1世の孫。即位時の若さとローマ名門出身という血統の正しさから、元老院によって擁立される。側近ミシテウスの補佐に助けられながら統治を行ったが、ササン朝ペルシアとの戦いの陣中 ユーフラテス河近くで最期を遂げた。
ゴルディアヌス3世はわずか13歳で混乱するローマ帝国の皇帝に即位した。祖父はアフリカ属州の総督(※現在のチュニジア)であったゴルディアヌス1世であり、当地において皇帝即位を宣言したが、わずか36日で政敵に殺害された。短命に終わった祖父の治世とは異なり、ゴルディアヌス3世は6年にわたって帝位に就いていた。その間、祖父が着工したアフリカ属州 エル・ジェムの闘技場建設を完成させるなどの功績も残した。
AD244年、ペルシア軍との戦いによって19歳の若さで戦死したゴルディアヌス3世は、多くのローマ市民から惜しまれ、後に神格化された。彼の祖父が着工し、ゴルディアヌス3世が完成させたエル・ジェム闘技場は良好な保存状態を保ち、ローマ帝国後期の栄華をいまに伝えている。現在、エル・ジェム闘技場は世界文化遺産に登録され、チュニジアの主要観光名跡の一つになっている。
※ティアラ・インターナショナル株式会社発行『コイン保証書』付属