プトレマイオス

大王は死の直前、「最強の者が帝国を継承せよ」と遺言したと云われています。
その後、忠臣たちの間でディアドゴイ(後継者)戦争が勃発し、大王が一代で築いた大帝国を分割していきます。

プトレマイオス(BC367年～BC282年)はアレキサンダー大王の忠臣だった将軍の一人であり、少年時代はアレキサンダーの師　アリストテレスの下で共に学んだ仲でもありました。

彼はエジプト太守に任じられてからエジプトの文化や習俗を取り入れ、プトレマイオス朝エジプト王国が建設されてからは「ファラオ」を称しました。

「象の毛皮を被ったアレキサンダー大王」のコインは、プトレマイオスを代表するコインの一つといえるでしょう。
象は強大な力を象徴し、毛皮を被った姿はその力を制した強さを示しています。