コンスタンス(AD320-AD350)は父帝コンスタンティヌス1世亡き後のAD337年から兄弟たちと帝権を分け合う形で正帝に昇格し、北アフリカ～イタリア半島～イリュリアの統治を担当した。

AD340年には長兄コンスタンティヌス2世を討ち、ローマ帝国西方を勢力下に置いたが、AD350年1月にガリアでマグネンティウスに敗れ殺害された。

バルビヌスは同じく元老院議員だったプピエヌスと共に皇帝に選出され、共同統治を行いました。しかし同僚であるはずのプピエヌスとは常に不仲であり、正常に統治を行うことが困難なほどでした。親衛隊をはじめとする軍人達は仲違いする両皇帝に見切りをつけ、二人を殺害し新しい皇帝を擁立します。

バルビヌスとプピエヌスによる共同統治はわずか3ヶ月に終わり、その短い治世に発行され現存するコインは大変貴重です。

シリア属州　キュレスティカ地方の都市ベロエア(※現在のシリア北部 アレッポ)で発行

オットーはネロ帝の側近であり、また友人の一人だった。ルシタニア属州に赴任中、ネロに代わってガルバが皇帝に即位するとローマへ帰還してこれを暗殺した。その後皇帝に即位するもヴィテリウスの軍に敗れて自決し、3ヶ月の短い治世を終えた。

対ゲルマン人戦勝記念タイプ

このコインは3世紀半ば、ローマ帝国の属州の一つであったシリアで発行されました。当時のシリア属州都アンティオキアの造幣所で造られました。
ヘレンニウス・エトルスクス帝(クィントゥス・ヘレンニウス・エトルスクス・メッシウス・デキウス)は、デキウス帝(在位:AD249年～AD251年)の長男であり、AD251年に共同統治帝となりました。同年に行われたゴート族との戦いの最中に命を落とし、その直後に父デキウス帝も戦死しました。

パンノニア(現在のセルビア)出身のデキウスは皇帝即位にあたり、偉大な先帝にあやかって「トラヤヌス・デキウス」と称した。

ガルバ帝治世下における稀少タイプの一つ

ネロ帝に反旗を翻した老将軍ガルバは、一年の間に短命の皇帝が次々と登場しては暗殺されたいわゆる「三皇帝の年」(または四皇帝の年)の代表的人物。

マグヌス・ディセンティウス：帝位僭称者マグネンティウス(在位：AD350年～AD353年)の副帝。マグネンティウスの兄弟とも考えられている。

リキニウス帝(在位:AD308-AD324)は四帝分治時代の皇帝の一人。親友のガレリウス帝によって正帝とされ、バルカン半島を中心とする帝国東部の統治を任された。後にキリスト教を公認する「ミラノ勅令」をコンスタンティヌス帝と共に公布するも、主導権争いを繰り広げ、敗れた後に処刑された。

ディオクレティアヌス帝時代に発行が開始されたフォリス貨。コイン表面には、重量に対して3%の銀が塗られていますが、実際には青銅貨でした。

クィエトゥスは東部属州のシリアを拠点として皇帝位を僭称した。ローマのガリエヌス帝と対立するも、一年で鎮圧された。

３世紀半ば、古代ローマ帝国統治下の小アジア南部、キリキア地方の都市アナザルブスで発行されたコイン

アントニニアヌス貨は名目上、デナリウス銀貨2枚に相当するとされた。しかし政治・経済が混乱した軍人皇帝時代、銀の含有率は低下し、劣悪な貨幣が多く発行されるに至った。

デキウス帝（在位：AD249年～AD251年）は皇帝に即位する際、偉大な先帝にあやかって「トラヤヌス」の称号を名乗ったことから「トラヤヌス・デキウス帝」とも呼ばれる。ゴート人との戦いでは自ら戦場へ赴き、史上初めて外敵との戦闘で戦死したローマ皇帝となった。

アレクサンデル・セウェルス帝(AD222年～AD235年)は実直で真面目な青年であり、その治世はローマの風紀と秩序の回復によって評価されている。

副帝時代の発行

ルキウス・ウェルス帝(在位：AD161年～AD169年)はマルクス・アウレリウス帝の共治帝で義弟。ローマ帝国史上初の共同皇帝であり、主に軍事方面を担当した。

ローマ帝国五賢帝の一人、アントニヌス・ピウス帝(在位：AD138年～AD161年)時代のデナリウス銀貨。彼の治世下でローマ帝国は安定した平和な繁栄を謳歌し、皇帝が外征を行うことはほとんどなく、帝都ローマから離れることはありませんでした。また、皇帝の人格的魅力も相まって、帝国史上最も穏やかで幸福な時代であったと評されています。