アントニオ・ホセ・デ・スクレ(1795年~1830年)はラテンアメリカの独立に尽力した軍人。シモン・ボリバルと共にコロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー、ボリビアなどをスペインの植民地支配から解放した英雄として各国で崇敬されている。エクアドルの貨幣単位「スクレ」は、この独立の功労者の名に由来している。
しかし独立した地域間の対立が顕わになった1830年6月4日、コロンビアの山中を移動中に銃撃され暗殺された。
『アントニオ・ホセ・デ・スクレの暗殺』 (アルトゥーロ・ミチェレーナ作, 1895年)
エクアドルは自国内に造幣局を持たず、現在に至るまでコインの製造は外国に委託されている。このコインは、隣国ペルーの首都リマにある造幣局で製造された。国章の下部には、造幣都市を示す「LIMA」の銘が確認できる。