商品説明
クィエトゥスは東部属州に駐屯していた軍人でしたが、ウァレリアヌス帝がササン朝ペルシアとの戦いで捕虜となると兄と共に皇帝位を宣言。実権は兄弟を帝位に就けた父マクリアヌスが握りつつも、メソポタミからシリア、エジプトを支配下に置いてローマのガリエヌス帝に対抗しました。261年に父と兄がガリエヌス帝の軍に敗れると、エメサに留まっていたクィエトゥスはパルミラ王国軍に攻め滅ぼされました。
裏面に表現されたスペースは「希望」を具現化した女神像です。左手で長いキトンの裾を持ち上げ、右手で小さな花を持つ姿は、将来の成長への希望を象徴しています。同様の意匠はコインだけでなく、当時のカメオやインタリオでも確認されています。