世界の名画シリーズ(フランクリンミント社)―ラファエロ・サンティ『システィーナの聖母』
イタリア・ルネサンスを代表する芸術家ラファエロ・サンティの傑作のひとつ『システィーナの聖母』は1513年~1514年頃に描かれた祭壇画です。美しい聖母子像を得意としたラファエロが手掛けた最後の作品とされています。
当初は修道院の依頼によって作成されましたが、後にドイツのザクセン選帝侯の手に渡り、一般にも公開され多くのドイツ文化人に影響を与えました。19世紀初頭にはフランス軍によってパリに持ち去られ、ナポレオンの寝室に飾られたと云われています。ナポレオン失脚後に返還されましたが、第二次世界大戦後にはソ連によって持ち出され、その後に東ドイツに返還、現在はアルテ・マイスター絵画館(ドレスデン)の至宝として収蔵・展示されています。
絵画の下部に描かれた二人の天使は様々なアイコンに使用され、世界的に広く知られています。一説にはマリア像のモデルとなった女性の子供たちと云われ、アトリエで見学する姿を見たラファエロが天使として描き加えたと伝承されています。