このデナリウス銀貨は、コンモドゥス帝の父親マルクス・アウレリウス帝との共同統治の最後年に発行されました。コンモドゥスの頬には髭が無く、若々しい青年像として表現されています。
マルクス・アウレリウスは自身と価値観が異なる息子を懸念していましたが、後継者として期待をかけ、177年には共同統治帝に格上げしました。180年に父子はドナウ川方面の軍事作戦に赴きましたが、その地でマルクス・アウレリウス帝は病に倒れます。マルクス・アウレリウス帝は最期を迎える間際、側近に対して息子コンモドゥスを助けるように頼んだと云われています。
死の床にあるマルクス・アウレリウス帝と息子コンモドゥス (ドラクロワ作) ところが父の期待も虚しく、コンモドゥスは従来以上に奇行を目立たせるようになり、政治に対しても無関心であり続けました。結果的にコンモドゥス帝は元老院に離反され、愛人と近衛兵によって暗殺され壮絶な最期を遂げました。