• セプティミウス・セウェルス帝/アエキタス女神
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 地中海沿岸の港湾都市ラオディキア(*現在のシリア,ラタキア)で製造されたデナリウス銀貨。シリア属州のラオディキア近郊に広がる丘陵地帯は古くからブドウ畑として開墾され、ローマ帝国の各地にワインを輸出して繁栄しました。

 表面には髭を蓄え、巻き毛に月桂冠を戴いたセプティミウス・セウェルス帝(在位:AD193-AD211)の横顔肖像が表現されています。セプティミウス・セウェルスは北アフリカのレプティス・マグナ(*現在のリビア北部)出身の軍人として頭角を現し、混乱期のローマ帝国で権力を手にしました。セウェルスは敵に対しては容赦なく、残忍で無慈悲な皇帝として恐れられましたが、自ら各地に遠征し、ローマ帝国の秩序を回復、維持した武帝として評価されています。

 セプティミウス・セウェルス帝はラオディキアをメトロポリス(母都市)に承認し、帝国課税を免除しました。人口は4万人に増加し、城塞や競馬場を新設、独自の造幣局で貨幣が製造されるまで経済的発展を遂げました。皇帝に感謝を込めて凱旋門が建設され、現在もラタキアの象徴として残されています。


 

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