アリアラテス9世エウセベス・フィロパトルはポントス王国のミトリダテス6世の息子であり、カッパドキア王の暗殺に伴い新国王として送り込まれた。父王の後ろ盾によって即位するも、カッパドキアの貴族の支持を得られず、紀元前96年にローマの介入によって王位を追われた。父王ミトリダテス6世は武力によって息子を支援し、一時的に復位させるも、カッパドキアとローマの抵抗に遭って再び王位を追われた。ローマとポントス王国が戦った第一次ミトリダテス戦争中、アリアラテス9世は父王と共に各地を転戦し、紀元前86年頃にテッサリアで戦死したと伝えられる。