商品説明
フラーテス4世は紀元前1世紀末のパルティアを統治したが、その治世はローマのマルクス・アントニウスとの戦いや反乱、兄弟間の争いが絶えず、自らも寵愛していたイタリア人女奴隷に毒殺された。この女奴隷はムサと呼ばれ、かつてローマとパルティアが講和した際、オクタヴィアヌス(*後の初代皇帝アウグストゥス)によって贈られた。
王の肖像の眉の上には瘤(こぶ)の様な突起がみられる。この瘤はアルサケス朝の遺伝的特徴とされ、王権の正統性を示すために配されたという説があった。しかしフラーテスやオロデス、メヘルダテスなどのコインにはみられる一方、ミトラダテスやヴォロガセス、シナトルケスの肖像にはないため、血統の違いやその他の理由も考えられる。