• コンコルディア女神/捕虜ペルセウス王と軍人パウルス
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  • 価格:49,500円(税込)

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 表面には、協調と和合の女神コンコルディアが表現されています。コンコルディアは頭にティアラを戴き、その上からヴェールを被っています。
 ポエニ戦争やマケドニア戦争の結果、紀元前1世紀時点でローマの版図は地中海の大半を占めるまでになっていました。その為、イタリア半島のローマ人やラテン人、エトルリア人とは全く異なる文化・習俗・信仰・言語を持つ、多様な民族を取り込む必要が生まれました。女神「コンコルディア」は多民族国家となったローマにとって、国の基本方針を体現した神であり、帝政時代になってもコイン上に表現され続けました。

 裏面には、ローマ軍勝利のトロフィーが中央に据えられています。その左側には、捕虜となり後手を縛られたマケドニア王ペルセウスと二人の王子が立ち、右側にはローマの軍人ルキウス・アエミリウス・パウルス・マケドニクスが腰に手を当て、誇らしげにトロフィーに右手をかけています。

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           ルキウス・アエミリウス・パウルスに降伏するペルセウス親子

 このコインは、第三次マケドニア戦争の末、BC168年にマケドニア王ペルセウスを捕虜にした将軍ルキウス・アエミリウス・パウルスの子孫にあたる、アエミリウス・レピドゥス・パウルスによって発行されました。
 ルキウス・アエミリウス・パウルスは降伏したペルセウス王を廃位し、アレキサンダー大王没後以降続いたアンティゴノス朝を滅ぼします。この結果、ローマはマケドニアを支配下に置き、そこを拠点として小アジア、シリア方面へ版図を拡大させてゆきました。
 自らの先祖の偉業を讃えると共に、祖国ローマの拡大と繁栄を願ったコインです。


 

価格:49,500円(税込)