表面には月桂冠を戴く初代皇帝アウグストゥス(在位:BC27-AD14)の横顔肖像が打ち出されています。凛々しく理想化された姿であり、実年齢とは異なり30代の若々しい容姿で表現されています。 周囲部には称号「CAESAR AVGVSTVS DIVI F PATER PATRIAE (=カエサル・アウグストゥス 神君の息子 国父)」銘が配されています。
裏面にはアウグストゥス帝の孫であるガイウスとルキウスの兄弟が表現されています。二人はアウグストゥス帝の娘ユリアとアグリッパの息子であり、当時は後継者候補と目されていました。兄弟の間には円盾と槍、柄杓、曲がり杖があり、周囲部には「C L CAESAR(ES AVGVSTI F COS DESIG) PRINC IVVENT (=ガイウスとルキウス カエサルたち アウグストゥスの息子 予定執政官 青年の第一人者)」銘が配されています。 しかし弟ルキウスはAD2年に、兄ガイウスはAD4年に亡くなったため、皇妃リウィアの連れ子ティベリウスが後継者に指名されました。