《チェコスロヴァキア独立10周年記念》

　トマーシュ・マサリク(1850-1937)はオーストリア=ハンガリー帝国時代のモラビア(チェコ東部)でチェコ人の母とスロヴァキア人の父の間に生まれた。ウィーン大学で哲学を修め、1882年にプラハ大学の哲学教授に就任。国会議員として中央政界に進出するも、チェコの独立運動を主導したことから1914年に国外亡命。1918年に第一次世界大戦が終結しオーストリア=ハンガリー帝国が崩壊すると、独立したチェコスロヴァキア共和国の初代大統領に就任。二度の再選を果たして1935年まで在任した。