• タティウス王/サビニの女たちの略奪
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 紀元前1世紀、共和政時代の古代ローマで発行されたデナリウス銀貨。

 表面には古代ローマ建国神話に登場するサビニ族の王 タティウスが表現されています。左側にはサビニ氏族を示す「SABIN」銘が刻まれています。

 裏面には、同じくローマ建国神話に登場する重要な一場面「サビニの女たちの略奪」が表現されています。二人のローマ兵士が嫌がるサビニ人女性を両手で抱きかかえ、そのまま走り去ろうとする躍動感溢れる場面です。


 神話によればロムルスが都市ローマを建設した際、そこには男たちしかいませんでした。このままではせっかく築いた新都市が一代限りで途絶えてしまうと心配したロムルスは、一計を案じて妻を獲得しようとしました。ロムルスはローマの近隣に暮らしていたサビニ族を祭りに招待し、多くの女性を含む大勢の人々を招き入れました。そして、宴が盛り上がった頃合を見計らい、ローマの男達は一斉にサビニの女性達に襲い掛かりそのまま拉致してしまったのです。

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                    『サビニの女たちの略奪』
                (ピエトロ・ダ・コルトーナ作 1629年頃)


 この誘拐結婚によってローマの男たちは妻を手に入れ、次世代へ継ぐことが可能になりましたが、サビニ族の人々は憤りを隠せませんでした。サビニの王であるタティウスはローマ侵攻を決意し、大軍を率いてローマを攻撃しました。ロムルス率いるローマ軍は勇敢に対抗しましたが、激戦を繰り広げながらついにサビニ軍がローマ市内へ侵入します。そこで誘拐されたサビニの女性達は、かつての夫や兄弟、実父であるサビニ軍と、今の夫であるローマ軍の間に入り、必死に和解を訴えたと伝えられています。

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                    『サビニの女たちの仲裁』
           (ジャック=ルイ・ダヴィッド作 1799年 ルーヴル美術館所蔵)
         左側の髭の男性がタティウス王、右の槍を構える青年がロムルスとされる。


 女性達のとりなしによって両軍は和解し、サビニとローマは一つの国として統合することで合意。タティウスはロムルスと共に共同統治王として君臨することになりました。これがきっかけとなりローマは周辺地域に領域を広げ、後々まで続く勢力拡大の第一歩となったのです。

 この物語は後世の芸術家達にインスピレーションを与え、彫刻や絵画など様々な形で繰り返し表現されてきました。しかし既に紀元前1世紀の古代ローマでは、コインのデザインとして採用され表現されていたのです。


 

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