• ローマ帝国 シリア属州 テトラドラクマ銀貨 フィリップス・アラブス
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 シリア属州の都市アンティオキアで発行されたテトラドラクマ銀貨は、主にシリア属州内でのみ流通したとみられています。このコインは両面共にずれることなく打ち出され、特に皇帝の肖像は非常に美しく表現されています。シリアの乾燥した砂漠地帯で埋蔵されていたためか腐食はなく、流通痕跡もほとんど見られない貴重な保存状態です。


 フィリップス1世(在位:AD244-AD249)自身もこのコインが発行されたシリア属州の出身であり、1998年からシリアで発行された100ポンド紙幣の肖像にも採用されていました。先祖がアラビア人だったことから通称「フィリップス・アラブス」とも呼ばれます。その治世中にはローマ建国千年祭を盛大に催行したことで知られ、またキリスト教徒に対して寛容であったことから、後に史上初のキリスト教徒皇帝と伝承されました。


 

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