• ガリエヌス帝/ヴィクトリー女神&捕虜
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  • 価格:20,900円(税込)

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 ガリエヌス帝(在位:AD253年~AD268年)は父ウァレリアヌス帝のローマ皇帝即位時、共同統治帝として共に即位しました。後世の歴史書では、「豪奢と退廃を究めたローマ皇帝」として評価されることが多く、ローマ帝国の衰亡を早めた皇帝として記録されていました。
 ガリエヌス帝は放蕩な性格であったとされ、軍事・政治以外の様々な趣味、文芸などに才能をみせ、特に詩作に秀でていたとされます。人質としてローマに送られてきたゲルマン人族長の娘とのロマンスなど、情熱的な人物であったことをうかがわせる噂も残されています。

 しかし実際には父帝との共同統治時代から、単独皇帝としての統治に至るまで、帝国の各地で蛮族との戦いを指揮していたことが分かっています。その治世は父ウァレリアヌス帝がペルシア軍の捕虜にされ、ガリアやパルミラでは叛乱、北方では蛮族による侵入と略奪が相次ぐなど、混乱に満ちたものでしたが、少なくともガリエヌス帝自身が全くの放蕩息子であったとは言い切れないようです。

 このコインは、父帝ウァレリアヌスとの共同統治期に発行されたものです。父帝との共同統治時代、ガリエヌスはゲルマン人の侵攻を防ぐためにライン川、ドナウ川の流域へ遠征しました。AD254年以降、ゲルマン人との戦いを進めたガリエヌス帝は「ゲルマニクス・マクシムス(ゲルマニア征服大将軍)」の称号を授かっています。裏面には、戦勝トロフィーを担ぎながら球体(*世界=ローマ帝国の象徴)の上に乗る勝利の女神 ヴィクトリー(ウィクトリア)が表現され、足下には後手を縛られた二人のゲルマン人捕虜が座らされています。


 

価格:20,900円(税込)