• 英国保護領エジプト 1917 10ピアストル銀貨
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 19世紀末よりエジプトはイギリスの半植民地となっていたが、形式上は依然としてオスマン帝国が宗主国だった。
 しかし1914年の第一次世界大戦勃発により、イギリスとオスマン帝国が交戦状態に入ると、イギリスはエジプトを正式に保護国と宣言し、オスマン帝国から完全に分離させた。保護国化されたエジプトではオスマン帝国のスルタン銘が表現されたコインに代わり、新たなコインが発行され戦時下の国内で流通した。表面には英語とアラビア語が大きく併記され、裏面にはイギリスによって擁立された傀儡王フサイン・カーミルの名銘が表現された。
 戦後の1922年に独立すると、新国王の肖像が表現されたコインに取って代わられ、その姿を消した。


 

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