• レスボス島 エレクトラム貨 デメテル女神/三脚鼎
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 金と銀の自然合金エレクトラムによって造られた小さなコイン。エーゲ海 レスボス島の中心都市として栄えたミュティレネ(ミティリーニ)で発行されたこのコインは「ヘクテ」と呼ばれ、およそ1/6スターテルの価値に相当したとみられています。

 デメテル女神はギリシャ神話に登場する農耕・大地の神です。収穫の女神にして大地の生産力の守護神として知られる一方、彼女の怒りは大地の不毛と大飢饉を呼ぶとされました。

 ギリシャ神話でのデメテルは、冥界の王ハーデースに愛娘ペルセポネを略奪されてしまいます。デメテルは嘆き悲しみますが、デメテルの力が無ければ地上の作物は枯れてしまうため、ハーデースは1年のうち9ヶ月間はペルセポネを母親の元に返すと約束しました。しかしペルセポネが冥界で過ごす1年のう ちの3ヶ月間は、デメテルの機嫌が悪くなるため、地上は植物の育たない冬となるとされています。


 

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