• バクトリア王国 メナンドロス1世/アテナ女神
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 紀元前2世紀のインド・グリーク王朝、グレコ=バクトリア王国で発行されたドラクマ銀貨。

 メナンドロス1世は仏典『ミリンダ王の問い』で紹介されるなど、当時より文化・軍事の面で優れた大王として記録されています。古代中国の仏典では「弥蘭陀王」とも記されました。


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              バクトリアの主要なギリシャ式都市 アイ=ハヌムの遺跡

 バクトリア王国は現在のパキスタン、アフガニスタン、イラン北部、インド北西部にまたがる広大な領域を支配した王国でした。アレキサンダー大王(マケドニア王アレクサンドロス3世)による東方遠征の後、現地に残留したギリシャ系兵士達は独自の文化を守り、各地で大きな勢力を保持しました。紀元前3世紀の中頃、セレウコス朝シリアから分裂したバクトリア王国は、ヨーロッパとインド大陸、中国大陸との交易の中継地として繁栄し、その領土も拡大を続けました。その中においても、各種彫刻に代表される芸術文化や、ドラクマ、スターテルといった幣制に至るまで、遠く離れたギリシャ本土の文化を保持したのです。


 

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