• アメリカ領フィリピン 1907 1ペソ銀貨 マヨン火山の乙女
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 20世紀初頭、アメリカ統治下のフィリピンで発行された1ペソ銀貨。アメリカ本土のサンフランシスコで造られ、大量にフィリピンに送られました。1903年の発行当初は対中国大陸(当時は清国)への貿易決済用を目的とし、Silver90% 26.9568gの高品位銀貨として造られました。しかし当時中国大陸で広く受け入れられていたメキシコ銀(メキシコの8レアル銀貨や1ペソ銀貨)を凌ぐことは出来ず、1907年以降は銀品位をSilver80%に落とし、重量も20gに縮小して発行されました。

 1941年に太平洋戦争が勃発すると、アメリカ領フィリピンは日本軍の侵攻にさらされました。ダグラス・マッカーサー率いるアメリカ軍はフィリピンからの撤退に際し、日本軍による接収と利用を避けるため、中央銀行に保管されていた大量のペソ銀貨を各地に隠しました。同タイプの1ペソ銀貨は各都市の金融機関から首都マニラに集められ、大量のドラム缶に詰められてマニラ湾に沈められました。マニラを占領した日本軍は、捕虜から海中に隠されたペソ銀貨の存在を知り、海中の探索を行った結果、全体の十分の一にあたる300万枚を引き揚げたと云われています。

 戦後、アメリカ軍や日本軍が隠匿したペソ銀貨が各地の山中で発見されました。日本軍は300万枚以上のペソ銀貨を接収しましたが、米軍の再上陸に際して奥地へ撤退した際、途中で遺棄したと考えられています。なお、マニラ湾に沈められていた大量のペソ銀貨も引き揚げられ、フィリピン政府によって回収されています。


 

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