• 英領インド帝国 1882 1ルピー銀貨 ヴィクトリア女帝
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 19世紀、イギリス領時代のインドで発行された1ルピー銀貨。当時のインド国内では銀貨が主要な通貨として広く受け入れられ、ルピー銀貨は領域を超えてチベットや東アフリカ、アラビア半島、インド洋島嶼部の広い地域でも大量に流通しました。

 英領インド帝国はイギリス王を皇帝として戴き、臣従関係を結んだ各地の藩王(マハラジャなど)の領地と直轄領から成る広大な版図を有しました。その領域は現在のインド、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマーにまで及びます。形式上はイギリス王がインド皇帝を兼ねる同君連合でしたが、実際にはイギリスから派遣された副王(総督)が統治する植民地体制が採られていました。

 表面にはインドの統治者となったイギリスのヴィクトリア女王の胸像が打ち出されています。裏面と同じく唐草紋様のドレスを纏ったインド風の装いです。
 1858年のインド大反乱(セポイの乱)鎮圧後、イギリスは植民地統治を委託していた東インド会社に代わってインドを直接統治することとなりました。ムガール帝国の滅亡後、インドの統治者はイギリス王(=ヴィクトリア女王)となり、コインには女王の肖像と「VICTORIA QUEEN (ヴィクトリア女王)」銘が表現されました。1877年にヴィクトリア女王を皇帝とする英領インド帝国が成立すると、コインの肖像はそのままに称号銘が「VICTORIA EMPRESS (ヴィクトリア女帝)」に変更されました。

 特にヴィクトリア女帝のルピー銀貨は品質の良さから多くのインド民衆に人気があり、財産として貯蔵・退蔵されることも多かったようです。21世紀になった現代でも埋蔵されていた大量のルピー銀貨が発見されることがあります。


 

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