• ビザンチン帝国 ソリダス金貨 コンスタンス2世
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 7世紀半ばのビザンチン(東ローマ)帝国で発行されたソリダス金貨。当時のソリダス金貨は、薄手ですがほぼ純金で造られており、品位や重さも一定していたことから交易用に多く用いられました。柔かい金を薄く打ち出している為、特に肖像などが磨耗しやすく、細部まで残されているものは希少です。

 表面には皇帝コンスタンス2世(在位:641年~668年)の正面像が打ち出されています。胸部まで覆う長く美しい髭と大きく丸い目という形相は、一度見たら忘れられないほど印象的です。コンスタンス2世は「ポゴナトス(顎髯王)」という渾名を付けられましたが、その異名もこの肖像を見れば一目瞭然です。
 皇帝が被る冠や手にしている宝珠、身に纏った法衣など、非常に細かい箇所まで残されています。ビザンチンの金細工、芸術、技術力の高さを窺い知れると共に、大切に保存され今日まで受け継がれてきたことが分かる、まさに中世の宝物です。


 コンスタンス2世は新興のイスラーム教勢力との戦いを指揮し、ビザンチンの防衛と勢力維持に尽力した皇帝です。彼は北アフリカから攻め寄せるイスラーム軍との戦いの最前線をシチリア島と見定め、その中心都市シラクサに自らの宮廷を移しました。コンスタンティノポリスからシラクサへの遷都を構想したコンスタンス2世は、その過程で敵対する人々を厳しく弾圧したことから反発を招き、最期は入浴中に侍従によって撲殺されました。これによってシラクサへの遷都計画は頓挫し、帝都は元のコンスタンティノポリスへ戻されたのです。


 

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