このコインはミンドン王の治世下に発行され、首都マンダレーに新設された近代的な西洋式造幣局で造られました。極印自体はイギリス、バーミンガムの民間造幣会社ヒートン社が作成しています。

　裏面にはビルマ暦「1214」(西暦1852年)銘が確認できますが、これはミンドン王の即位年を示すとされています。マンダレーの新設造幣局が稼動したのは1865年以降とされていることから、この1チャット銀貨は1865年～1878年(もしくはコンバウン朝が滅亡した1885年)に発行されたと考えられています。