• 第二帝政フランス 1866 大型メダル ナポレオン3世&ウージェニー皇妃
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 第二帝政時代のフランスで造られた、45mm、50gの大型ブロンズメダル。皇帝ナポレオン3世と皇妃ウージェニーが農業振興博覧会に出席するため、フランス中部の都市オセールを訪問したことを記念しています。オセールの街中は皇帝・皇妃のご訪問を機に、道路の舗装や公園・庭園の近代化整備が進められました。



 メダルの表面には、月桂冠を戴く皇帝ナポレオン3世(在位:1852年~1870年)と、ティアラを戴く皇妃ウージェニーの横顔肖像が表現されています。ブロンズ像のような立体彫刻は、皇帝を凛凛しく力強く表し、美しい皇妃の穏やかで気品溢れる姿を巧みに表現しています。
 スペイン貴族出身のウージェニーはナポレオン3世に一目ぼれされるほど美しく、皇帝は親族や側近たちが反対しても結婚を押し通したほどでした。ウージェニー皇妃の美しさはヨーロッパ中で評判となり、同時代のオーストリア皇妃エリザベートと並ぶ「美貌の皇妃」として知られました。しかしその肖像はコイン上に表現されたことは一度も無く、メダルのみにその横顔肖像が表されています。


 裏面には記念銘がフランス語で刻まれています。オークの葉と月桂樹の葉で作られたリースの内部には、皇帝・皇妃がオセールを訪問した日付け「AUXERRE 6 MAI 1866 (オセール 1866年5月6日)」の銘が刻まれています。周囲には「VOYAGE DE LEURS MAJESTES IMPERIALES (皇帝・皇妃両陛下の旅)」の銘があります。

 ナポレオン3世は1866年5月6日、このオセール訪問時の演説で「私は1815年の条約を憎んでいる。」と発言しています。これは伯父ナポレオン1世の敗北後に、フランスとヨーロッパ諸国が結んだ講和条約を指しており、フランスを取り巻くヨーロッパの外交秩序のあり方に不満を漏らしたものでした。しかしプロイセンとオーストリア、イタリアの複雑な情勢が緊張化している最中だったこともあり、発言を受けてパリ株式取引所の株価は暴落。後にナポレオン3世が平和会議の開催を主張したことで回復したというエピソードも残されています。


 

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