• ローマ帝国 アウレウス金貨 ドミティアヌス帝/ミネルヴァ
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 紀元1世紀、フラウィウス朝時代の古代ローマ帝国で発行されたアウレウス金貨。当時のアウレウス金貨一枚はデナリウス銀貨25枚、セステルティウス貨では100枚の価値に相当しました。


 表面には、ローマ皇帝ドミティアヌス(在位:AD81年~AD96年)の横顔肖像が打ち出されています。頭部には月桂冠を戴く威厳溢れる姿です。周囲部には「IMP CAES DOMITIANVS AVG GERMANIC (最高司令官 ドミティアヌス皇帝 ゲルマニア征服将軍)」の尊称号銘が配されています。

 裏面には、知恵と戦略を司る女神 ミネルヴァが表現されています。武装したミネルヴァは左手の円盾で身を守りながら、右手で槍を構えています。ドミティアヌス帝の思い入れが特に強かったためか、当時発行された金貨、銀貨、銅貨の裏面には、頻繁にミネルヴァ女神の立像が表現されていました。
 周囲部には当時のドミティアヌス帝を示す「P M TR POT III IMP V COS X P P (大神祇官 護民官特権の保持三回  最高司令官五回 執政官十回の国父)」銘が配されています。

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ローマの円形闘技場「コロッセオ」。現存するローマ最大の円形闘技場は、ウェスパシアヌス帝が「フラウィウス円形闘技場」として建設を開始しました。コロッセオはティトゥス帝の治世下で落成式が行われましたが、最終的に完成したのはドミティアヌス帝の治世下、この金貨が造られたAD85年前後だとされています。



 1世紀末のローマ帝国を統治したドミティアヌス(在位:AD81年~AD96年)は、父親にウェスパシアヌス帝、兄にティトゥス帝を持つフラウィウス朝の皇帝でした。父帝と兄帝と異なり後世の評価は高くなく、スエトニウスの『ローマ皇帝伝』やエドワード・ギボンの『ローマ帝国衰亡史』といった歴史書では、小心冷酷な人物として記されています。
 その為ドミティアヌス帝は悪政を施いたローマ皇帝として認識され、ネロ帝やコンモドゥス帝と並ぶ暴君のイメージがついています。

 在世中のドミティアヌス帝は規律の厳粛さを求め、規制や法の厳罰化は親族や元老院であっても適応されました。
そのため政敵は多く、ドミティアヌス帝は暗殺の恐怖に怯えるようになります。暗殺を恐れるあまり疑心暗鬼となり、元老院を無視した独裁を強めていきました。
 しかし最期は側近たちの計画によって暗殺され、ドミティアヌスが最も恐れていた形で治世を終えることになりました。暗殺後、元老院はドミティアヌスに対して「ダムナティオ・メモリアエ(記録抹消)」の決議を行い、公式に悪帝と認定されたのでした。その結果ドミティアヌス帝の記念碑や銘文、貨幣はその多くが破壊、または鋳潰されました。


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              ※弊社発行の「コイン保証書」が付属いたします。


 

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