• アメリカ合衆国 1910 20ドル リバティ女神立像
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 通称「セントゴーデンス」と呼ばれる20ドル金貨。若き日のジョン・F・ケネディが兵士として太平洋で戦っている間、同タイプの20ドル金貨を御守り(ラッキーコイン)として身につけていたと云われています。


 セントゴーデンスの20ドル金貨はアメリカ史上特に芸術性の高いコインの一つとして有名です。

 20世紀初頭、当時の大統領セオドア・ルーズヴェルトは新コインの発行に関し、新時代のアメリカに相応しい、独自性のあるデザインを求めました。そこで、自らの記念メダルを作成した友人の彫刻家オーガストゥス・セントゴーデンスにデザイン・彫刻を託しました。造幣局の職員ではなく、外部の彫刻家によるコインデザインは異例のことでした。
 セントゴーデンスは20ドル金貨をはじめとするコインのデザインを作成するため5,000ドルの予算を提供され、ルーズヴェルト大統領の意向を取り入れながら新デザインを作成しました。ルーズヴェルト大統領は新しいコインを「古代ギリシャコインのような深彫り技法」にし、「縁(エッジ)を盛り上げる」ようにすれば、芸術性が高くなおかつデザインの磨耗が防げると助言し、自らもコイン収集家だったセントゴーデンスもその主張に賛同しました。

 こうして出来上がったのが新デザインの20ドル金貨でした。しかし高度な技術が要求される新金貨の製造は造幣局が難色を示し、幾つかの修整を余儀なくされました。その際、ルーズヴェルトは担当する財務長官に「この金貨は自分のかけがえのない子どものようなもの」として執着し、最終的に正式な発行へ漕ぎつけたといわれています。

 1907年に発行が開始された新デザインの20ドル金貨は、多くのアメリカ人の人気を集め、1933年の金準備法成立によって製造が終了するまで、アメリカの成長と繁栄を象徴するコインであり続けました。奇しくもこのコインを産み出したセントゴーデンスは、発行が開始された1907年に癌によって死去しています。しかし彼が残した最高の仕事とされるこの作品は、100年以上の時を経ても評価されており、今なおアメリカを代表するコインであり続けています。
 1986年から発行されている地金型コイン、通称「イーグル金貨」にも、セントゴーデンスのリバティ像がそのまま採用されています。


 

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