• ローマ神/ヘラクレスとネメアのライオン
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 紀元前1世紀、共和政時代の古代ローマで発行されたデナリウス銀貨。コインの縁部分につけられた無数の切り込みは「Serratus (セラトゥス)」と呼ばれ、ラテン語で「ギザ」を意味します。この切り込みは銀貨の縁部分の削り取りを防止すると共に、中身まで銀であることを証明するために付けられました。この製造方法は手間がかかる為か、短い期間の特定のコインにしかみられない特徴です。


 表面には守護女神ローマの胸像が打ち出されています。通常のコインに表現されたローマ神とは異なり、兜には翼ではなく「麦穂」が付けられています。左側にはローマを示す「ROMA」の銘が刻まれています。


 裏面にはギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスの名場面「ネメアの獅子との激闘」が表現されています。凶暴なライオンと取っ組み合うヘラクレスは、自らの武器である弓矢や棍棒を捨て、素手で取り押さえようとしています。

 一説ではこの裏面デザインは、ルキウス・コルネリウス・スッラがマリウス派に対して勝利をおさめたことを記念するものと解釈されています。

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              ネメアのライオンとヘラクレスの闘い (ルーベンス作)

 ギリシャ神話の一つ「ヘラクレスの十二功業」に登場するこの場面は、ヘラクレスの超人的な強さを物語る伝説として古代ギリシャ・ローマでは広く知られていました。

 ヘラクレスはミュケナイの王から様々な難題を命じられ、それをこなす為にギリシャ各地へ赴きます。その難題の一つが「ネメアの谷に住む凶暴な獅子の退治」でした。
 ペロポネソス半島北東部ネメアの谷には凶暴な人食いライオンがおり、人々から恐れられていました。ヘラクレスは弓で射殺そうとしますが、その毛皮は刃物を通さない鋼のような硬さでした。そこでヘラクレスは武器を捨て、素手でライオンを取り押さえて絞め殺すことにします。洞窟に追い詰めたヘラクレスはライオンと取っ組み合い、その豪腕でついに凶暴な獅子を倒すことが出来たのです。
 ヘラクレスはこのライオンの毛皮で頭巾を作り、戦いの際には常に被るようになりました。ヘラクレス像がライオンの毛皮を頭に被っているのはその為です。

 尚、この時殺されたライオンは天空のゼウス神によって迎えられ、十二星座のひとつ「獅子座」にされたと云われています。


 

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