• インド・スキタイ王国 ヴォノネス王騎馬像/ゼウス神
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 インド・スキタイ王国は中央アジアからインドに南下したスキタイ系遊牧民サカ族によって建設された王国。現在のパキスタン~インド北西部に至る地域を支配した。紀元前1世紀頃にパミール高原を越えて侵入したスキタイ人は当地のインド・グリーク朝を滅ぼして王国を建国したが、現地のギリシャ式コインを引き継いでコインを発行した。


 コインの表面にはヴォノネス王(在位:BC85年~BC65年頃)の騎馬像が打ち出されている。周囲部にはギリシャ文字銘が配されているが、厚手の長衣を纏い長槍を手にした王の姿は、中央アジアの遊牧民の伝統的な装束である。周囲部には「ΒΑΣΙΛΕΩΣ ΒΑΣΙΛΕΩΝ ΜΕΓΑΛΟΥ ΟΝΩΝΟΥ (諸王の王 偉大なるヴォノネス)」銘が配されている。

 裏面にはギリシャ神話の大神 ゼウスの立像が表現されている。周囲部にはヴォノネス王の弟 スパラホレスの尊称号「スパラホレス 王の兄弟 ダルマの信奉者」を意味するカローシュティー文字銘(ガンダーラ語)が配されている。このことから、スパラホレスが共同統治者であり、兄弟王による統治が行われていたことが分かる。


 兄ヴォノネスがギリシャ文字銘で表現され、弟スパラホレスが現地民のカローシュティー文字銘で表現されていたことは、この使い分けによって兄弟王の役割や階層の上下関係を示唆しているようで興味深い。バクトリア王国のコインには表面にギリシャ文字による王の称号、裏面にカローシュティー文字によって同意の銘文が配されており、インド・スキタイの時代には明らかな変化が生じている。

 またギリシャ神話の最高神であるゼウスの像と、インドの宗教概念である「ダルマ」の語を組み合わせて表現している点は、東西文明の交流によって融合した当時の宗教観を示している。


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               ※弊社発行の「コイン保証書」が付属いたします。


 

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