第一帝政フランス 1808 20フラン ナポレオン1世

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商品番号:252529

発行国:
フランス 
造幣都市:
パリ 
発行年:
1808 
額 面:
20フラン 
金 性:
K900 
造幣数:
1,449,781枚 
表図柄:
ナポレオン1世 
裏図柄:
額面・リース 
サイズ:
21mm 
重 量:
6.45g 
資 料:
VG1024/KM687.1/Fr499 
状 態:
VF 

 19世紀初頭、第一帝政期のフランスで発行された20フラン金貨。ナポレオン時代を代表するこの金貨は、フランスが征服したヨーロッパ大陸の国々でも広く使用されました。またフランス国内でも、度重なる戦争や経済混乱を避けるため、紙幣ではなくこの金貨で貯蓄し、財産を守った人々が多く存在しました。

 フランス軍がオーストリアを占領した際、ナポレオンはウィーンでオペラを開催し、出演した歌手、役者たちにこの金貨で気前良く出演料を支払ったことで大変喜ばれたと伝えられています。

 ナポレオン失脚後、彼が発行した金貨の多くは回収・改鋳されて新たな金貨に生まれ変わりました。しかし発行数と使用量が多かったことから代々引き継がれていき、200年を経た現代まで残されています。やがてフランスの20フラン金貨は総称して「ナポレオン金貨」と呼ばれるようになり、ナポレオン本人にまつわる様々な物語を含みながら、世界に知られる歴史的コインの一つとなったのです。

 ナポレオン自身、自らの権威と栄光を象徴するこの金貨をたいそう気に入っており、失脚後の流刑先となった大西洋の孤島 セントヘレナ島にも大量に持ち込みました。制約が多い生活の中でも、ナポレオンは側近や世話になった人々、親しくなった島民などに自らの横顔が刻まれたナポレオン金貨を配っていたそうです。そして1821年5月、多くの側近に看取られながら亡くなった後には、故人の遺志によって遺体の傍らに複数枚のナポレオン金貨(フランスの20フラン金貨とイタリアの20リレ金貨だったという)が並べられたと記録されています。


 JardinTurc.jpg

           ナポレオン時代のパリ市民―トルコ庭園前の風景 (1812年の作品)

 現存する20フラン金貨の大半は磨耗し、未使用状態のものはほとんど見られないことから、当時のパリをはじめとするフランスの市中で広く流通していたと考えられます。


 金貨の表面には、皇帝ナポレオン1世 (在位:1804年~1814年,1815年)の横顔肖像が打ち出されています。左右には「NAPOLEON EMPEREUR. (ナポレオン皇帝)」銘が刻まれています。肖像の首下部分には、極印の作製を手掛けたスイス出身の彫版師ジャン=ピエール・ドローのサイン「DROZ.F.」が刻まれています。
 肖像のナポレオンは月桂冠を戴いており、その姿は伝統的なフランス王というよりも古代ローマ皇帝の風貌に類似しています。ナポレオン自身が古代ギリシャ・ローマ文化を意識し、自らと古代の英雄の姿を重ねたイメージを宣伝していたことが、当時発行されたコインの肖像にもよく表れています。

 裏面には月桂樹のリースに囲まれた額面が表現され、周囲部には国号「REPUBLIQUE FRANÇAISE. (フランス共和国)」銘が刻まれています。ナポレオンは元老院による推戴と国民投票を経て皇帝となったため、初期の時点では体裁上「共和国」のままでした。ナポレオンの権威が高まるに従い、コインの共和暦(革命暦)表記は西暦となり、1809年からは国号表記が「EMPIRE(帝国)」に変更されました。
 下部には発行年とフランスの象徴である雄鶏、パリ造幣局で製造されたことを示す「A」銘が刻まれています。


 

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